ハノイロックス 燃えるロンドンナイト
THE JAM Dig The New Breed
オアシス/FAMILIAR TO MILLIONS
2000年に発売されたオアシスのライブです。
ベスト盤のような選曲と言われていますが、"モーニンググローリー”
が入っていないのは残念。でも”スタンドバイミー”が入っているから
良しとします。
挿入されたカバー曲では、
ニールヤングの" Hey、Hey、My、My ”はオアシスらしく、仕上がっていてGOOD!
この曲はニールヤングがピストルズのジョニーロットンに宛てた曲として有名です。
そんなストーリーのある曲を拾っているのも気になります。
このCDで印象に残るのは、
観衆のテンションの高さ。スタジアムで7万人ライブということもであります。
加えて国民的バンドが母国でやるライブということで聴衆の一体感がすごい。
曲のサビ部分では必ず大合唱になります。
もうひとつ印象に残るのは
ギャラガー兄の弾くギターの音色です。ナチュラルなオーバードライブは贅沢でハイグレードな余裕を感じます。機材の高級感によるものでしょうか。
ノイズも気持ちよく耳障りな感じがしません。
このハイソサエティ感はロックぽくない気もします。
この時代にロックを聴いている人はミドルエイジが中心だと思えば、
それでいいのかと納得します。
ロックのマーケットも10代〜20代ではなく、40代〜50代ということで心地良さやクラス感が必要ということでしょうか。
※個人的には再結成を一番願うバンドです。
オフコース OVER
ラウドネス LVE-LOUD-ALIVE
ラウドネスの1983年のライブ盤、初期のラウドネスが詰まった1枚である。
ラウドネス以前の日本のロックと言えば、歌謡曲と変わらない編成だけがロックバンドを装ったものか、頑張っているけれどアンダーグランドシーン止まりのB級バンド、確かにロックだけど、多様化の結果として生まれたテクノバンドしかありませんでした。まして世界で通用するようなロックなんて生まれないだろうと思っていました。
そんな時に登場したラウドネス。
ロックであり、洋楽のような本物主義と実力主義。
全ロックファンが待っていた世界に通じる日本のロックが登場した瞬間でした。
1981年の高校生バンドのギター練習曲がディープパープルのスモーク・オン・ザ。ウォーターからラウドネスのLOUDNESSに変わった年となり、ライトハンド奏法がブームとなりました。
ギターキッズはストラトキャスターやレスポールのようなオールドなロックギターからフライングVやエクスプローラーに持ち代えるようになったため、お茶の間では抱きかかえにくいギター練習となりました。(正座するとしっくりしましたが、フライングV、こたつ、正座というシュールな組み合わせはロックなのかという疑問はありました。)
そんなこんなで登場したこのCDですが、改めて聴くと感じる事は
二井原の声量の不足感です。ハイトーンの音色はかっこ良いのですが、
声量の無さは非常に気になります。でもやっぱり彼以上のラウドネスのボーカルは居ないでしょう。
高崎のギターテクニックは世界レベルであったことは確かです。メタリカに誘われていた時期もあったようですが、オジーオズボーンバンドの高崎なんて時代があったら見てみたいと思いました。
あとは曲の良さをとても感じます。ラウドネスの曲は30年経っても本当にいい曲であり続けていることを改めて感じました。
ライブCDの録音クオリティーだけは荒っぽくて気になりましが、インザミラーやラウドネスなどのキラーチェーンはぎりぎりのクオリティーを保っていてなんとか自分を納めることができました。
ラジ Heaat to heart
1977年リリースの作品である。この年からシティポップスというJ-POPの新しい概念が生まれて成長をはじめる。それはロックやフォークのような衝動的な音楽であったり、カリスマ(偶像)的な崇拝対象を求めない音楽の形式であり、質を重視した作品を理論でアプローチするプロダクトチーム中心の音楽である。そんな作品を国内市場に根付かせようとする新しい音楽業界の動きが活発になり始めたのが1977年である。はっぴいえんど解散後にそんな市場を日本に作ろうとキャラメルママ〜ティンパンアレイが活動を開始していく。そしてその動きに対して加藤和彦、サディスティックス、ムーンライダースが同方向に向いたベクトルで並行的な活動を行う。彼らの制作活動から生まれてきた、ユーミン、南佳孝、吉田美奈子、シュガーベイブなどが少しずつ名前が知られるようになり、シティポップスと名のもとにカテゴライズされて消費者に分かりやすく伝わっていく。この新しい枠組みは産業として千金を生む出すのは1981年にリリースされた大瀧詠一のロングバケーション以降ではあるが、それよりも4年も前に起きた、この出来事は奇跡に近い完成度であり、全ての曲が珠玉の輝きを放っている。作品にクレジットされるメンバー群はゴージャスの極みでその後の日本ポップスを牽引するようなメンバーによって構成されている。まさに奇跡の一枚です。