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軽音楽をあなたに

ジャンルにこだわることなくこれまで聞き逃してしまった音楽を改めて拾い上げる。抜けていたパズルのピースを埋めるような。

オフ・コース ワインの匂い

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 1975年リリース。オフコースの名前がまだ”オフ・コース”だったころ。2人だったころの名作としてファンの間では有名な作品です。オフコースと言えば80年代以降は熱狂的な女性ファンが多く社会現象とも言えるくらいのセールスを誇ったまさにスーパーグループでした。そのために音楽性は語られず、洋楽やロックが好きな人たちは距離を置いた存在でした。私は中1の12月にラジオで初めて”さよなら”を聴いたときにあまりの素晴らしさにシングル盤を買って何度も聴いたのを覚えています。B面の”汐風の中で”もすごい好きでした。しかし、学校ではオフコースが好きだとは恥ずかしくて言えなかったことを覚えています。そんなオフコースのライブアルバム”LIVE"をずっと聴いていたのですが、完璧なバンドアンサンブルで本当にかっこいいライブバンドだと思いました。

 ということで今更ながらロックバンドとして精査していくために初期の名作を聴いてみようと思った訳です。このアルバムはすごいですね。フォーク臭さはまったくありません。曲のタイトルにその臭さはあるもののそれは仕方ありません。初期のユーミンすら曲のタイトルに昭和臭さがあるものもあるのだから。サウンドはまさに日本のA&Mです。アンニュイなアコースティックギターやエレピサウンド。小田さんの声もクリスモンティスやニックデカルロを思い起させます。そしてセンシティブで洗練された編曲。軽く差し込まれたオーケストレイション。ビートルズのスタジオ制作没頭時期のアルバムやビーチボーイズの”ペットサウンズ”からの影響も見て取れます。初期のステージではマービンゲイのカバーもやっていたようです。このアルバムは制作時間500時間を越えてサディスティックミカバンドの記録を抜いたということですが本当に綿密に編曲されている2人の完璧を求める姿勢を深く感じるアルバムです。