軽音楽をあなたに

ジャンルにこだわることなくこれまで聞き逃してしまった音楽を改めて拾い上げる。抜けていたパズルのピースを埋めるような。

ラウドネス LVE-LOUD-ALIVE

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 ラウドネスの1983年のライブ盤、初期のラウドネスが詰まった1枚である。

ラウドネス以前の日本のロックと言えば、歌謡曲と変わらない編成だけがロックバンドを装ったものか、頑張っているけれどアンダーグランドシーン止まりのB級バンド、確かにロックだけど、多様化の結果として生まれたテクノバンドしかありませんでした。まして世界で通用するようなロックなんて生まれないだろうと思っていました。

そんな時に登場したラウドネス

ロックであり、洋楽のような本物主義と実力主義

全ロックファンが待っていた世界に通じる日本のロックが登場した瞬間でした。

1981年の高校生バンドのギター練習曲がディープパープルのスモーク・オン・ザ。ウォーターからラウドネスLOUDNESSに変わった年となり、ライトハンド奏法がブームとなりました。

ギターキッズはストラトキャスターレスポールのようなオールドなロックギターからフライングVエクスプローラーに持ち代えるようになったため、お茶の間では抱きかかえにくいギター練習となりました。(正座するとしっくりしましたが、フライングV、こたつ、正座というシュールな組み合わせはロックなのかという疑問はありました。)

そんなこんなで登場したこのCDですが、改めて聴くと感じる事は

二井原の声量の不足感です。ハイトーンの音色はかっこ良いのですが、

声量の無さは非常に気になります。でもやっぱり彼以上のラウドネスのボーカルは居ないでしょう。

高崎のギターテクニックは世界レベルであったことは確かです。メタリカに誘われていた時期もあったようですが、オジーオズボーンバンドの高崎なんて時代があったら見てみたいと思いました。

あとは曲の良さをとても感じます。ラウドネスの曲は30年経っても本当にいい曲であり続けていることを改めて感じました。

ライブCDの録音クオリティーだけは荒っぽくて気になりましが、インザミラーやラウドネスなどのキラーチェーンはぎりぎりのクオリティーを保っていてなんとか自分を納めることができました。