ザ・カルト ELECTRONIC
1987年リリース 全英4位全米38位というヒット作である。
カルトと言えば前作まではポジパン/ゴス系の人気バンドであったが、突然1987年に
全てをリセットしてクラシックなハードロックバンドにチェンジしたのである。
元々、彼らはドアーズやZEPPLINが好きだったようでこの転身は抵抗のないものであっったようだ。前年にはバウハウスの解散もありゴシック系のロックに対する人気が急激に下降してきた。その中でシスターズオブマーシーなども同様にMISSIONとしてハードロックへ転職していった。そして
このころからHR/HMの世界でも西海岸系HMは徐々に煮詰まり出してきて、ZEPPLINというキーワードが浮上してきたようなタイミングの時期でもあった。
このアルバムはそんな時代にうまくFITしたし、1曲目のWILD FLOWERのギターのリフを初めて聴いたときは誰が新鮮に感じたものである。
このアルバムはリックルーベンのプロデュースであるが、音のバランスがとにかくストレートにロックを感じることができる。
シンプルでギターの音、ドラムの音がしっかりと立体感を出している。この時代にはとにかく新鮮だった。
このアルバムからその後、レニークラビッツが出てきて90年代が始まっていったような気がします。
又、カルトはパンクとハードロックを結びつけた重要な役割を持っていてその後のグランジロックへの架け橋だったのかもしれない。