イエローマジックオーケストラ/テクノデリック
1981年発売されたBGMに並ぶYMOの最高傑作です。このアルバムはオリコンチェートは4位でとまったことからもテクノブームが終わりコアなファンのみが買ったということではないかと思います。私もテクノブームでYMOが好きになった中学生ではありましたが、BGMまでは欠かさずに買っていましたが、テクノデリックは級友から借りてカセットテープで聴いていました。当時はとてもわかりづらく感じつつもこのアルバム全体に流れる当時の英国インディーズ風なダーク感やミニマムっぽさにはかっこいいという感覚は持っていました。その感覚を覚えていたことで30年振りに深く聴いてみようとCDを購入して何度もじっくりと聴いています。最近はもっとも聴いているCDです。
当時も今も気になっていて好きなのはエピローグです。製鉄所から採取した金属加工のようなノイズのサンプリングはサイバーパンクという言葉ができる前にも関わらず、ダークで猥雑なアジアの近未来(そう小説ニューロマンサーの世界やブレードランナーの舞台)を想像させる終焉感がなんとも言えない。アルバムジャケットは3人の顔ジャケットがこのアルバムの印象ですが、民族服の女性が移ったジャケットもありますよね。買ったCDは後者のものですが。このアルバムからプロデュースクレジットが細野晴臣+YMOになっていますね。この制作のときは細野さんが体調悪くて教授がかなり貢献していたそうで。このころのアルバムって40分くらいだから集中して聴くことができるしアルバム全体のイメージを把握できていいですね。余談ですがTAISOの痙攣の運動という歌詞は何度聴いても笑えます。