軽音楽をあなたに

ジャンルにこだわることなくこれまで聞き逃してしまった音楽を改めて拾い上げる。抜けていたパズルのピースを埋めるような。

ブラックサバス 悪魔の落とし子

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アンギランがブラックサバスに加入。当時はこのニュースにサバスファンはだけでなく誰もが嫌悪感を持った。そしてこのアルバムの内容は後回しとなり、多くのメディアではそこまでしてサバスを維持させるのかという批判の中で短命で終わってしまいました。何事もなかったように。

実はこのアルバムではオリジナルドラマーであるビルワードの復帰もあったんですが、そんなことはあまり話題にならなかった。でも好奇心で当時、レンタルレコードを録音してよく聴いた記憶があります。しかし、当時は録音状態のバランスも悪くあまりいいとは思いませんでした。

しかし、最近、気になってネット上の書き込みをチェックすると再評価の機運があり、CDリマスターでの音質向上効果もあり、なかなかいいアルバムであるという意見が多数あることを知り、どうしても聴きたくなってCD購入へ。

いざ聴いてみると確かにかなりいいロックアルバムであることがわかりました。

ヘビメタ系のアルバムはライブを除くといい曲は2.3曲ということが多い気がしますが、このアルバムはほとんどの曲がかっこ良くてとてもバリュー感があります。

いい曲が多いと聴く回数も多くなり、最近はヘビーローテーションです。

内容を一言でいうと大人のヘビーメタル。この時期は若いヘビメタバンドが多数出ていますが、老舗の維持というか、色々なトラブルや人間関係でくたびれきったメタルおやじが恥も外聞も捨ててライバル同士が手を組んだ起死回生のアルバムのはずだったが

恥に対する世間の評価は想像以上に厳しくあえなく撤退。でも内容は貫禄があり、若手にはできない引き出しの多さと深さのあるアルバムで30経った今、再評価されるような傑作でした。スペシャルエディションでは彼らのライブまで入って2CDです。スモークオンザウォーターまで入っています。本当に最高なアルバムです。